ツーリングマップルは時代遅れ?Googleマップ全盛でも手放せない理由
スマホのナビがあるのに、重くてかさばる紙の地図をバイクに積んでいると、「時代遅れ」と言われるらしい。
ぶっちゃけ、Googleマップだけで十分だろ、と。
でもね、便利すぎるツーリングに、どこか物足りなさを感じていませんか?
この記事を読めば、スマホの画面を眺めているだけでは絶対に味わえない、一生記憶に残り続ける「極上のバイク体験」を自分の手で掴み取れるようになります。
僕はこれまでに30台以上バイクを所有し、何十万kmと走り、妻とはタンデム2万km、ありとあらゆるハプニングと絶景を味わい尽くしてきた「プロ道楽師」です。
道に迷い、効率重視の移動を諦めて、「最高の冒険」に変えてきた自負があります。というと、カッコつけですが、まぁハプニングだらけの珍道中が面白いのよというお話です。
そんな僕が断言します。この記事は、「タイパ重視の移動」を「人生最高の冒険」に変えたい、あなたに一番合っている内容です。
実際、僕の提案でツーリングマップルを再び or 初めて買ったライダーたちからは、
ナビの指示通りに走るのをやめたら、旅のワクワク感が若い頃に戻った
迷い込んだ道で、一生忘れない最高のロケーションと美味すぎる飯に出会えた
フェリーに乗って北海道、九州にソロツーリングにいってみた初心者さん
そういった効果効能が実証されています。
今の時代、本当の「不便な道楽」を教えてくれる場所はどんどん減っています。
この先ずっと「スマホに目的地を指示されるだけのロボット」のようなツーリングを続け、人生の貴重な休日を損することになります。
明日からもまた、「300m先、右折レーンを右方向です」という無機質な音声ナビに、あなたの貴重な旅の主導権を握らせたままで満足でしょうか。
人生の時間は有限だし、旅を面白くする選択は、早ければ早いほどいい。
今日は「Googleマップとツーリングマップル、どっちが正解なん?」という話をします。
まぁ、道楽に正解なんてないんですけどね。
結論から言うと、正解は「どっちも使おう」なのですが、それでは道楽になりません。
正解は「ツーリングマップル」です。
ただし、使いどころを間違えると、どっちも幸せにはなれません。
Googleマップは「秘書」
Googleマップは、とにかく仕事が早い。
行き先を検索すれば、
・最短ルート
・到達時間
・渋滞情報
様々な計算を一瞬でやってくれます。
これはもうナビというより、超優秀な秘書のようなものです。
Googleマップの強み
・検索が圧倒的に速い
・現在地が勝手にわかる
・写真、混雑状況、営業時間、口コミまで見える
・音声ナビで曲がるポイントまで教えてくれる
迷わない。考えなくていい。時間も無駄にしない。
それはそれは、便利ですよね。
でも、本当にそれで良いのか考えたことはありますか?
趣味のバイク、道楽の休日。
「300m先、右折レーンを右方向です」
「目的地のラーメン屋は★★★☆☆」
「渋滞迂回ルートが見つかりました」
寂しいですねぇ。映画『イージー・ライダー』のように「時間がなんだ!」と腕時計をぶん投げちゃいましょうよ、とまでは言いませんが。
あなた、秘書に任せすぎた社長みたいな状態ですよ。
バイクはミッション・ビジョン・バリューではない。仕事じゃないんだから。
所詮、バイクなんてものは、ただの道楽ですよ。
寒すぎて、思考停止して入ったラーメン屋の床が、油でギトギトでもいいじゃないですか。店主が無愛想で、コショウが固まってたっていいじゃないですか。きっとメチャメチャ最高に美味いですよ。
旅は予測不能で苦楽があるからいいもんなんです。僕も、辛かったバイク旅の方が記憶に残ってます。
林道で、ヒョウが弾幕のように降ってきたり。
バックミラーに映るゲリラ豪雨から必死に逃げ回って、あと数十メートルで飲み込まれそうになったり。
猛烈な雷の中、命からがら道の駅に逃げ込んだはいいものの、閉店後で鍵が閉まっていて中に入れない。絶望しながらトイレで嵐が去るのをやり過ごしたり。
小学生くらいの孫がお手伝いで蕎麦を茹でる中、店主のじいさんは始終零戦の話をしてくる。そうして40分くらい待たされた挙句、ザルの下からラピュタの木の根のようにびちゃびちゃにはみ出た蕎麦が、お盆もなしでドンと出てきたり。
単独で挑んだ真夏の林道で、いつの間にかバッグからペットボトルを落とし、それに気づかず走り続け、気がついた時には口の中がネバネバ。沸騰したクーラントでもいいから舐め回したくなるような、ガチの脱水症状に陥ったり。
台風のあと、落ち葉と泥水でヌタチュルの峠道。激坂を下りきった先が、今度は激坂の登り。スタックして進むことも戻ることもできず、V字谷の底で完全に詰んでいたら、通りかかった地元の軽トラオッサンが救出してくれて神だったり。
残念ながら、そういうもんが楽しいんです。バイクは
逆に、先頭に案内好きのリーダーがいた時のツーリングは、ほとんど記憶に残っていません。
紙の地図は「相棒」
一方、ツーリングマップル。
Googleマップが優秀な秘書だったのに対して、こっちは真逆。
ビジョンだけを語る、会長のような存在。
「責任が増えるから昇進したくないって言う若者が多いんですが、モチベーションをどうやって上げていけばいいですかね?」
「部長になったら今よりモテるよ」って言えばいいんだよ。
みたいな、雑な昭和の感じ。
現在地は自分で探せ。道を間違えても知らん。でも、その代わりに得られるものがあるから、つべこべ言わずに行ってみよう。
そういう精神がツーリングマップルにはあります。
ツーリングマップルの強み
・バイクが走って楽しい道が太く表示
・バイク乗りが好きそうな場所が大きく表示
・バイクで走ってちょうどいい縮図
ツーリングマップルって、考える余白が残ってるナビなんですよね。
「あの大きな橋を渡ったら道の駅でソフトクリーム♪」
「あの山を越えたところが今晩のキャンプ場♪」
こういう感覚は、画面を追ってるだけでは身につかない。不便だからこそ、記憶に残る旅路。
あと何分でソフトクリームにたどり着けるか分かったら、興ざめってもんでしょう。
目的で選ぶと失敗しない
ここで大事なのは、どっちが優れているかじゃないということ。
使い分けの目安
・絶対に迷いたくない
・時間を最優先したい
→ Googleマップ
・旅を味わいたい
・記憶に残したい
→ ツーリングマップル
便利さに全部任せると、楽しさが減っちゃいますよ。
とはいえ、Googleマップは最高です。僕も毎日使ってます。
到着時間の締め切りがある時や、一刻も早くトイレに駆け込みたい時、ガス欠が近い時は、プライドを捨てて全力でGoogleマップの靴を舐めてください。
でも、ただ『走りたいから走る日』は、ツーリングマップルを引っ張り出す。そうやって、たまに紙の地図を広げてみると、「ああ、移動ってこういうもんだったな」と思い出します。
迷う時間。遠回り。知らない道に入る勇気。それも含めて、移動は体験です。
便利さは、人生を楽にしてくれる。
でも、楽しさを削ってくることもある。 効率よく目的地に着くことだけが正解なら、最初から新幹線に乗ればいいし。
わざわざ髪の毛ぺったんこになるヘルメットを被って、夏は暑く、冬は凍えながら不便を楽しんでいる時点で、僕らはみんな等しく変態であり、一級道楽師のはずです。
たまにはスマホをツーリングバッグの奥深くに収納して、『ツーリングマップ』がオススメするやたらと太く描かれたクネクネ道を頼りに走ってみませんか。
次の週末、あなたが最高にギトギトなラーメン屋に出会えることを祈っています。



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