プロフェッショナルギア スリムミニとロロマクラシックM5の理想的なペンの組み合わせ

プロフィアスリムミニ プロフィットギアスリムミニ ロロマクラシック M5 ペンと紙の話

プロフェッショナルギア スリムミニとロロマクラシックM5の理想的なペンの組み合わせ

お世話になっております。ピッコロモータース工場長、プロ道楽師のまるこフランキーです。

僕の仕事は、趣味やこだわりをただの遊びで終わらせず、とことん突き詰めること。バイクでもギターでも万年筆でもノートでも。道楽を渡り歩くうちに蓄積された経験こそが、僕の商売道具。

そんな僕が今回お話しするのは、たったひとつの欲求、「思い通りの線を書きたい」という願いについて。今回、やっと実現しました!長かった…。ぜひ最後までお付き合いください。

Dr.グリップからのスタート

学生時代から長らく愛用してきたのは、どこにでも売っているDr.グリップのシャーペン。ペン回しを極めた僕の手にフィットしすぎたその極太フォルム。人間工学に基づいたデザインと重量バランス。

なので、繊細な細いペンには違和感があって「自分の手の延長」とは思えなかった。

大人になって、ボールペンに移行し、ジェットストリーム、アクロインキ搭載の高級ボールペンなども買ってみたけれど、イマイチ。ペン先が滑りすぎる、ボディが細い、重い、軽い。発色が悪い…。ボールペンはもう嫌!!

僕が欲しい「自分の動きを裏切らない線」は、どのペンでも出すことができない。ミッション・インポッシブル

思い通りの線が書きたい…。

つまり、思った通りの文字を書きたい。欲求は、歯止めが効かず。

結果的に何千円、何万円もする高級ペンを何本も買うことになるけれど、いまだかつて最高の一本に出会ったことがありません。今までの子たちよ、ごめんよ。でもそれが本音

プロフェッショナルギアスリムミニ 短い万年筆

気になっていた万年筆がある、しかも国産で。

贅沢な願い事だが、できれば、ロロマクラシックM5にピッタリであって欲しい。

パイロットはキャップレス、カスタム74、プラチナはセンチュリーが3本、カヴェコ、ラミーなどの舶来品、その他、数多(あまた)の万年筆を所有してきた。

駄菓子菓子、セーラーを所有したことがなかったのだよ。

なんとなく、セーラーという響きが女性的な感じがしていたのと、マーケティング戦略的にも明らかに女性を意識した色使いの商品が多い。なんかなぁ

でも、背に腹は代えられない。ロロマクラシックM5にピッタリのサイズ感で、書き心地も最高の万年筆がまだ無いのだから…

プラチナはサリサリすぎる、パイロットはダクダクすぎる。おーい、中間は無いんかい…

ということで、14金のペン先であるにも関わらず「ガチニブ」と評されるセーラーなら、きっとプラチナとパイロットの中間であるに違いない。という淡い期待を抱きながら、文具スーパー事務キチへGO!

(ここはディズニーランドより楽しいテーマパーク。)

あった!あった!あった!

プロフェッショナルギアスリムミニの旧モデル!旧モデルが欲しかったんだよ〜。江頭2:50級にクネクネ喜んだ僕は、速攻で店員さんにオーダー。「ガラスケースの中身出してください!」

文房具に全く興味なさげで、近所だからという理由だけでそこに立っているのであろう、女子高生のバイトちゃんは、面倒くさそうに「どうぞ」(ガンッ)と、全プロフェッショナルギア スリムミニシリーズを什器ごと差し出した。(ご多忙の折、貴様にご無理な依頼を重ね恐縮至極に存じます)

プロフェッショナルギア スリムミニシリーズは、頭とお尻の丸みを落とした万年筆シリーズ『プロフェッショナルギア』をコンパクトサイズにしたもの。色の違いで『ランコントル』と呼んだりする。

まぁ、いい。餅つけ、いや、落ち着け。ここに旧モデルがある。そして、現行モデルもある、さらにランコントルもある。全てが俺の手の内にある。

内ポケットにいつも トランジスタ・ラジオ、いや、ロロマクラシックのM5が入れてある。早速、差してみょ〜ぅ〜ピッタリ!!買います、これ買います!!

新モデルと旧モデルは、キャップを外したときのポストの方式が違う。旧モデルは、ネジ式になっていて、面倒くさい。だがしかし、僕はコレが欲しかったのだ!

なぜなら、短いペンはキャップをポストすることで、なんとか筆記できる長さになる。そのキャップがグラグラすると剛性感に劣るでしょ。だから、ネジ式の方がいい!とメーカーの設計者は意図したのだろうけど、世間には受け入れられなかった。

だって、面倒くさいもん。なんか、ネジって可愛くないし。つるんとしていた方がかわいいじゃんね。

知るか!漢には、このネジ式の方が萌え萌えキュン✕2なのだよ!可愛いね!君キャワィーネ!

そして「これだ。これが、俺の線だ」筆圧をかけなくてもインクが走る。そのインクフローは僕の動きと直結していて、鉛筆のように引っかかりすぎず、ゲルボールペンのように軽すぎない。ちょうどいい塩梅。

この瞬間、僕の万年筆遍歴が終わった。人生最後の万年筆、最高の万年筆やほ~(そんな訳ない)

道楽の果てに増えていく万年筆たち

プロ道楽師の性(さが)。「もっと理想に近い線があるのでは?」と考えて、次々に万年筆を買い集めた。机の上や引き出しはもちろん、鞄のポケットからも万年筆が出てくる。

一般的な感覚で言えば、これは狂気の域だろう。

だが、狂気の果てにこそ真実がある。

世界を渡り歩いた経験が、僕を最終的にプロフェッショナルギアスリムミニへと導いてくれた。

プロフェッショナルであり、スリムでミニなギア。これ以上なき痺れるネーミング。

長い遠回りを経たからこそ、その価値が骨身にしみる。

プロフェッショナルギアスリムミニについて

さて、セーラーのプロフェッショナルギアスリムミニのメリットをまとめてみよう。

  • 小ぶりで持ち歩きやすい
    手帳に挟んでも邪魔にならず、M5のペンホルダーに収まる。
  • セーラーならではのペン先
    小さな軸に似合わず、書き味は本格的。プラチナとパイロットの中間。
  • 「日常」が少し特別になる
    ただのメモすら、筆記を楽しむ行為に変わる。

あ、ちなみに!コンバーターで可愛い色のインクを入れたいじゃん?

僕が購入したネジ式前期型までは、ボディが短すぎてセーラー純正のコンバーターが入らなかった。

でもさ、さすがに、インクブームの真っ只中じゃん。

「せっかくボディがキュートなのに、かわいいインクが入れられないじゃないの!いいわ、セーラーさんなんかに頼らず、空カートリッジに注射器で充填するわ。」みたいな理系女子が多かったんでしょうね…。

はいはい。出ましたよ。めっちゃ小さいコンバーター。ありがとうセーラーさん。

カヴェコのコンバーター並みにミニサイズ。これならプロフィットギアスリムミニに入ります。とはいえ、鼻から吸っても痛くないレベルの量しか入らない。(キマる)

結論:最高すぎて最高

僕は万年筆専門家ではない。ただのちょっと頭のおかしいバイク乗りだ。でも、素人でもない。プロ道楽師として、数多の万年筆を試し、狂気じみた経験を積んできた。だからこそ断言できる。

「思い通りの線を書きたい」という欲求に応えてくれる相棒、プロフェッショナルギアスリムミニは最高の道具である。

派手な装飾はいらない。ただ手にすれば、確かに応えてくれる一本。手のひらでコロコロ転がしているだけでも素敵な気持ちになれる。

もしあなたがペンにこだわるなら、試してみてほしい。きっと、あなたの日常も少しだけ変わるはず。

まるこフランキーでした。ではまた。

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