まるこフランキーが本当の『終のバイク』を考える。
お世話になっております。ピッコロモータース工場長☆プロ道楽師のまるこフランキーです。
さて、今日は久しぶりにバイクネタ、真面目に考えてみましょうか。
と、その前に。お前、誰やねんってなるよね。失礼こきまろ
読んだ?僕のプロフィール、読んだ?(うるせー早く終のバイクを教えろ)
よし!じゃあ、教えてしんぜよう。
僕、まるこフランキーが考える、終のバイクは…
と、その前に。
日本自動車工業会(JAMA)の調査では、2023年度の二輪車購入者の平均年齢は55.5歳。過去最高水準。中高年層が市場を支える構図で、50代が最も多く、次いで60代、70代以上の構成比が高くなっています。
「やばくない?バイク業界…」そう言われて、久しい。僕(41歳)が高校生の時から言われていた。その時は、別のヤバさがあったけど。
結局、バイクに乗っている年齢層が、10年経ち、20年経ち、そのままスライドしているだけ。気付けば日本社会とともに、ライダー達も高齢化。16歳からバイクに乗っている僕は、41歳になった。
で、今もバイクに乗っている燻銀ライダーの皆様なら、「終のバイクって何だろう」と考えたことがあると思います。SNSにもそういうコミュニティがあったり、ブログを書いてるライダーさんもいらっしゃいますね。
でも、そういうコミュニティやブログでは、事実が書かれていないことが多い。
個人の所有歴から、過去ちょうど良かったバイクをチョイスしていたり。『終のバイク』だって言ってるのに、カスタム自慢を始めたり。「終のバイクなんか、無い」などと、そもそも論を、のたまうOUT老(アウトロー)な奴もいる。
何にもバイクの知識がないジイさんが、これから免許取って、まさに最初で最後のバイクの可能性もある。あるいは、ゴリゴリにバイクを乗り続けてきた人が、本当に最後に落ち着くバイクかもしれない。ゆりかごから墓場まで、すべての人に通じる『終のバイク』を考えましょうよ。
フナに始まりフナに終わる。ということで、偉そうにすいませんでした。
いきなり答えちゃいますけど、僕の導き出した『終のバイク』は、スーパーカブ90デラックス。
異論反論オブジェクション、コメントは受け付けます。僕は返信しないかもしれないけれど、この記事が勝手に独り歩きしてしまっても、僕の答えは変わりません。スーパーカブ90デラックス、以上。
それだと乱暴なので、このバイクがなぜ「最後の相棒」になるのか、ちょっとだけ話してみようジャマイカ。
スーパーカブは1958年からほぼ形を変えずに売れ続けるロングセラー。累計販売台数は1億台以上。世代を超えて愛されるそのフォルム。変わらない価値こそ、長く付き合える相棒になる。みたいなのが、一般論。
スーパーカブ90デラックスは、キャブ車のスーパーカブの中では最大排気量。スーパーカブは他に、70ccと50ccがありますね。CT110という、110ccの逆輸入カブがありますけど、それはスーパーカブではなく、ハンターカブ。6ボルトだし、設計も古いし、いよいよ部品の入手も怪しくなってきた。
そして、70ccと、90ccどちらが終のバイクとして相応しいかの議論ですが、90ccが圧勝ですね。
僕は、50cc、70cc、90cc、全て所有していましたが、90ccのトルク感に勝るものはありません。70ccが4速ミッションで、90ccが3速、だから70ccの方がいいという論点は一理ありますが、トルクがどれだけ終のバイクとして必要かを考えてみてほしい。
いいですか、終のバイクですよ?人生100年時代。右手、スロットルを開ける握力、残っているかわかりませんよ。少ない開度でグッ!と進んでくれた方が、助かるでしょ?
だから、スーパーカブ90デラックス。以上。
110cc(JA07)以降はインジェクションだし、エンジン別物なので、外します。
まぁ、JA07からどこが違うの?的な、Wikipediaに載っているような一般情報は、個々人で調べてもらうとして。
なぜインジェクションは、終のバイクとしてダメなのか。
それは、10年後、世界がどうなっているかわからないから。
法律上ガソリンエンジンが走れなくなっていることはあるかもしれないけれど、キャブレターのパーツが手に入らないことが理由で、乗ることができなくなることはあり得ない。それはなぜか、3Dプリンターがあるから。
インジェクターは電子部品も必要なので、個人では再現が難しいかもしれない。その点、機械式のキャブレターなら大したことない。3Dプリンターがあれば、キャブレターくらい制作可能。
あなたが84歳のジイさんなったとき、ジェットヘルメットをかぶって、グローブをハメて、バイクに乗る準備をしている。
そのバイクは、誰が車庫から出すんだい?85歳、60年連れ添ったバアさんに手伝ってもらうのか。自分ひとりでテイクオフできるのか、それは戦闘機なのか。
重たいバイクとは、そういうことだ。BMWのアドベンチャーバイクや、ハーレーダビッドソンが終のバイク?ちゃんちゃらおかしい。
手足に馴染む感覚や、ちょっとした移動にも、等身大の楽しさをもたらしてくれるのが、スーパーカブの魅力。あなたの家の近所にも、必ずスーパーカブはいるはず。そしてどんな街にも馴染む。ツーリングに行ったって、地元の民としか見えない。ちょっと買い物に来た地元民にしか見えない。漁港でも、農産物コーナーでも、浅草でも、だ。
「完璧とは、これ以上加えられないときではなく、これ以上削りとれないときに達成されるようだ。」サン=テグジュペリ
希少なモデルも魅力的だけれど、日常に自然に溶け込む感が重要だと思う。エアマックス95をジイさんが履くのか?ドカティのスーパーバイクを終のバイクとするのは、そういうことだ。
スーパーカブは構造がシンプルで、整備もカンタン。エンジンオイルは、サラダ油でも走る。バイク初心者でも安心して付き合える。電子制御や最新モデルのように、ああじゃないこうじゃない頭を悩ませる必要は、ない。
手を動かすたびにバイクとの距離が縮まり、日常の些細なメンテナンスも楽しみに変わる。それが、長く付き合う上で大事なことだと思う。
単純な移動手段でありながら、日常にちょっとした冒険を添えてくれる。荷台に小さな荷物を載せ、町をふらりと流すだけで、何気ない日常が特別になる。終のバイクとは、そういうもんだろう。
少しずつ手を入れて、自分だけのカスタムを楽しむこともできる。毎日乗るたびに「今日も一緒で良かった」と思える。無事に家に帰ってきたことに、ホッコリする。
だから僕は、終のバイクにスーパーカブ90デラックスを選ぶ。
小さいけれど圧倒的な信頼感があり、シンプルで完璧。乗るたびに愛着が湧く。そして時代を超えて変わらぬ魅力を持つ。
最後だからといって、派手な大型バイクや、希少なバイク、最新モデルにお金を投資しがちだけれど、日常に寄り添い、毎日を少し楽しくしてくれるスーパーカブこそ、最後まで付き合える相棒だと思っています。
以上、まるこフランキーでした。ではまた。
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