ジャーナリングにおすすめのノート4選|習慣を続けるための愛用品
ジャーナリング──。
僕がこの言葉を知ったのは10年くらい前だろうか。
始めはバレットジャーナルくらいでしたが、最近では、アウトプットの方法として、インフルエンサーの皆様が取り上げていますね。それぞれが思いのままに発信しているジャーナリングですが、残念ながら、彼らのやりたいことは「あなたの未来を良いものにする」ことではないかもしれません。
再生回数を伸ばすことによって収益化するとか、サービスの販売や、コーチとしての権威性の獲得、開発した手帳・ノート・出版した本を販売するための経済活動かもしれません。
そんなジャーナリングが商品として独り歩きしているこの状況を打破すべく、10年以上「違う違うそうじゃ、そうじゃない」とやり続けた僕のノート術を公開します。
ジャーナリングとは、なんぞや。
ジャーナリングとは、日々の思考や気づきを紙に書き出すことで、頭の中を整理し、心を軽くしてくれる習慣だと言われています。実際に取り組んでみると、その効果は絶大です。
僕は10年前、31歳にして、バツ3で連れ子が2人いる11歳年上のシングルマザーの妻と、交際3ヶ月で結婚し、突然一家4人の大黒柱になったのです。(情報量多すぎ)
バイクは8台持っているが、貯金は0円。向こう数年はカップ麺しか食べられないローン地獄。(バカ息子)
突然一家の大黒柱になったのですから、家族を養うために金を稼がなければならない。考えた僕は、起業家になろうと、経営大学院に通うことになります。自己投資のために200万円の借金をしました。
そのころから始めた習慣が、ノートやメモを書くこと。つまり、ジャーナリングです。もう10年になるのか…。月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。
アイデアが形になり、迷いが薄れ、次に進む一歩が見えてくる感覚。
ある統計によれば、歴史に名を残した偉人180人を調べると、その多くが「インプット」と「アウトプット」のサイクルを大切にしていたとのこと。早起きの習慣とか流行っていますが、早起きをすることではなく、結局は早起きをして何をするかということ。そう、ジャーナリングしている。
読書や体験、コミュニケーションを通じて知識を得て、それを自分なりに咀嚼し、書くことで外に出す。ジャーナリングは、その両輪を回すための最も身近な手段です。
ジャーナリングの方法論については、一話じゃ完結できないので、また後日にして。
どんなノートを使っているのか。
今日は、愛用している4冊のノートを紹介させていただきます。
10年の試行錯誤の結果ですので、刺さる人には価値があると思います。
ロロマクラシック M5(EDC:エブリデイキャリー)
ロロマクラシックのM5サイズは、バインダーとしては最小規格のシステム手帳で、唯一毎日持ち歩いている相棒。エブリデイキャリー(EDC)はコンパクトが正義。革の経年変化も楽しみのひとつ。
差しているペンは、プロフェッショナルギアスリムミニ。ノートは変われど、全ての書き物をこのペンでこなす。この子は常に持ち歩いているわけですから、ペンケースは不要。刺さっているこのペンで全てを書き込む。
インクの色?純正のブルーブラックカートリッジ。道具なんで、色気はいらない。インクが切れてもカートリッジなので10秒チャージ。
スケジュール管理は、全てのノートで、しません。それは、スマホでやったほうが便利だから。他人との予定は、変更されることもあるし、手書きでデコるほど、僕は暇ではない。
あえて言おう、僕は忙しい。仕事か、休みか。それだけだ。
そして、このシステム手帳は、バレットジャーナル的なタスクを管理したり、アイデアのメモなどを残すのに使っている。とにかくいつも持っていることが重要。寝るときも枕元に置いてある。犬に食われないように注意
リフィルも選べるので、紙質や目的に応じてカスタマイズできるのが、バインダーの最大のメリット。
他にロロマクラシックのバイブルサイズも所有していて、大事なことは定期的に書き写している。つまり、バイブルサイズがサンダーバード2号で、M5サイズがサンダーバード4号という運用になる。
MDノート A5 方眼(モーニングページ)
余計な装飾がなく、ただ「書く」ことに集中させてくれるノート。どんなペンで書いても裏抜けしないし、万年筆で書くときにサラサラと良い音がする。
このノートには、毎朝、ただただ思ったことをつらつらと書く。毎日、思ったことを朝、書く。ただそれだけでヘトヘトになる。だから僕は、チョコザップに通っていなくてもスリムだ。朝にモーニングページをやる習慣ができれば、人生は変わる。間違いない、僕が変わったから。
方眼は思考を整理するときにちょうどいい。罫線だと文字を書かされている感覚がありますが、方眼だったら自由に表現が出来る。矢印→を書いても、違和感が無いのは、罫線じゃないからです。
A5がオススメなのは、持ち運べる限界の大きさと、思考を狭めないため。キャンパスの広さは思考の大きさに比例します。ダイナミックに書けるからこそ、頭の中を整理しやすい。
A5以下だと、横に書ける文字数(一行)が足りない。書ける文字数が足りないと、頭の中で要約してしまい、思考を阻害する。これが僕にとっては非常にストレス。
だからA5。持ち運びとキャンパスの広さとの両立を取ると、A5以外あり得ない。
そこにみんな気づいちゃったので、A5のノートは各社、玉石混交・有象無象のレッドオーシャン。
もちろん、MDノート以外のものを使用しても問題はないけれど、ひとつのノートを基準にして比較していくとよい。そういう意味では、MDノートは基準値。ギターで言うと、ギブソンみたいな存在。
対角線上のフェンダーや、その他の派生系に行きたければ、それはそれで構わない。そうね、フェンダーはトモエリバーでしょうか。そういう意味では、フェンダーが基準値というのは、幅が広すぎる。オールマイティーだから。
測量野帳(仕事用ノート)
無骨でありながら実用的。もともとは測量士さんが現場で使うように開発されたノートだから、仕事に最高にフィットするに決まってる。1959年に発売されたミニノートで、作業着のポケットにすっぽりと入るスリムでコンパクトなサイズと、屋外で立ったまま筆記できる硬い表紙が特徴。
パソコンなどの機器と、散乱する書類で狭いデスクの上でも、サッと開いて書けるコンパクトさが最高。裏抜けしない紙質や、限定品などの楽しさもある。価格も300円くらいと廉価なので、ガンガン使っちゃえばいい。
また、厚紙の表紙は、どこでも書ける。膝の上でも書ける。もともと測量用なわけだから、タスク管理や、アイデアの断片を書き留めるのに重宝しています。
僕は測量野帳は、仕事用に限定しています。(プライベートはロロマクラシックM5とMDノート。)仕事のメモをプライベートのノートに書いてしまうと、一瞬でも仕事のワードを見ると、考え始めてしまうので、あえて分冊しています。
仕事用のノートは何が良いか、試行錯誤した結果が測量野帳。これマジ最強
リーガルパッド(仕事用メモ帳)
職場のデスクに据え置きしているメモ用。電話対応のメモや、すぐに捨てていい情報はこちらに書く。
左端に1本ラインが引いてあり、メモのタイトルにしたり、日付を書いたりできるのが愛用のポイント。上記ノートは色々試行錯誤して変遷してきたけれど、リーガルパッドだけは、10年使い続けている。
ノートに残しておくほどでもない些細な情報は、リーガルパッドが最適。書いたら捨てて、書いたら捨てて。大事だと思ったら、他のノートに転載する。
みんな大好きロディアのブロックメモも良いけれど、ちょっと高級なメモ帳って、1枚を大事にしたがる。みんなケチだから。
そうではなく、Amazonベーシックで充分。書き心地は気にするな。そこら中に置いても構わない。
メモは大きく書いて、バンバン捨てる。捨てないと、まっさらなページにならない。ガンガン捨てろ。
まとめ
これら4冊をシーンごとに使い分けることで、僕の日常のジャーナリング・メモ術は成り立っています。
持ち歩くのはロロマクラシックM5だけですが、机の上には、他のMDノート、測量野帳、リーガルパッド、ロロマクラシックのバイブルサイズが母艦機として存在している。
これが、僕が10年間アナログで自己管理してきた最強の布陣。
ジャーナリングやメモ術に「正解」はない。それこそ、デコってもいいし、タスク管理してもいい。
大切なのは、思考を外に出すことを習慣にすること。インプットばかりしてたら太るよ?
まぁ、どんなノートであれ、自分の手に馴染むものを選べばいいと思います。
頭の中を紙に落とすと、不思議と次の景色が見えてくる。だからこそ、今日もまたペンを握る。
まるこフランキーでした。ではまた。
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