金ペン神話を疑ってみる。金属ヲタクが思う金ペン至上主義への違和感
お世話になっております。プロ道楽師のまるこフランキーです。
みなさん、金は好きですか?
僕はね、金より銀の方が好きです。
なぜなら、単純に「銀の方が美しい」と思うからです。
では、金属として、金とステンレスではどちらが好きですか?と問われれば、「ステンレス」と答えます。
それは単純に「ステンレスの方が美しい」と思うからです。
なぜみんな、金が好きなのでしょう。
地球上で金が高騰していて、万年筆もそれに足並みを揃えるように価格変更を余儀なくされている昨今。
世間知らずで大馬鹿者の僕が、ドン・キホーテの貴金属売り場で、金のネックレスが1,580円やら2,380円やら、ジャラジャラ売っているのを見て、僕が放った一言。
「ほんとうだ、金が値上がりしてる。」
これは、妻に魔女の一撃ほどのダメージを与えましたね。僕は、金に興味がなさ過ぎたのです。
ペン先は金でなければならないのか
万年筆なら、金ペンの方が柔らかいと評価する方が多いようですが、僕はそうは思いません。
紙と接地している点は、ペンポイントですし、しなるか・しならないかは、素材の柔軟性の話。柔軟性を決める要素としては、素材ももちろんですが、単純に厚みと圧力の逃げによるものが大きい。
つまり、金かステンレスかよりも、ペン先の大きさと、ペン先の厚み、圧力を逃がしやすい形状によって、しなりはいくらでも作れる。
昔は古典インクのブルーブラックが当たり前だったから、腐食しない金の方が万年筆に適していたし、ステンレスを薄く作るよりも、当時は金の方が簡単だった。
ただそれだけのこと。
さらに言うと、サラサラかヌラヌラなんて、ペンポイントとインクの粘度とフローだけのお話なので。
Amazonのプラチナ#3776センチュリーのレビューで、金ペンのクセに不良品レベルで書き味が悪い。2万円も出す価値がない、所有する3,000円の○○ロットの鉄ペンの方がヌラヌラする。★☆☆☆☆
こういった評価を見ると、もう少しいろんな事を勉強した方がいい。と思ってしまう。
あ、いけね。曼荼羅チャートで悪口を言わないと決めているんだった。またやってしまった。
まぁ、あとは、所有感の問題だと思うのですが。さて、所有感ってなんでしょう。
僕にとって、金とは、電流の抵抗を少なくするためだったり、腐食を防ぐための金属であって、所有感とはまったく関係のないものなのです。
極論、デザインが良くて、欲しいなぁと思ったのなら、ドン・キホーテで売っているフェイクの金ネックレスでいいのです。
僕、ヒップホップとかやってないし、エグザイルとかフィットネスとか、あまり好みではないから、肌の色白いし、なんとなく金が疎遠なだけです。
マグネシウム・チタン・スチール・アルミ・真鍮・シルバー・錫など、僕は金属ヲタクで、材質ごとの特徴による興味と趣向がありますが、金だけはそんなに興味がないのです。エグザイル聞かないから
だから極論、万年筆が金でなくて全然おk!
ただし、プラチナの古典インク、フォレストブラックがレギュラーを獲得しているので、金じゃないと困っちゃうというのはある。
でも、フォレストブラックが別の染料インクで全く同じ書き味があるのであれば、それこそもう、金ペンである理由はないわけです。
同じ値段で、国産は金ペン。これが舶来品だと鉄ペン。だから、国産の方がコスパが良い。
コスパとは?そういう嘘を言っている発信者を悲しいなと思うし、それに感化されてしまうリスナーもリテラシーを上げるしか無いと思う。
ただし、なーんとなく、貴重な金属だから、金ペンが愛らしく思えてくる気持ちはある。
カルビよりも、ミスジの方が貴重部位だから、崇め奉る気持ちは分かる。でも、カルビの方が美味いときもある。
それと同じで、落としたらひん曲がってしまう金ペンより、落としてダメージがあったらペン先だけラジオペンチで引っ張り抜いて、差し替えておしまい。の方が、道具として優れている場面もある。
ということで、僕はゴールドよりも、シルバーの方が色として好きである。という癖(へき)でした。
それでは失礼いたします。まるこフランキーでした。



コメント