EDCは1本でいい。僕がパイロット・キャップレスを持ち歩き続ける理由
1本だけ持ち歩くなら?EDC筆記具という永遠の問い
お世話になっております。プロ道楽師のまるこフランキーです。
突然ですが、みなさんに質問です。
もし筆記具を1本しか持ち歩けないとしたら、何を選びますか?
ここでいうのは、あくまで「持ち歩き限定」の話。
家では羽ペンを使おうが、職場にチョークが置いてあろうが関係ありません。
インク切れ=詰み、みたいなサバイバル条件も不要です。夜になったら普通に家に帰れます。
鉛筆を選ぶなら、鉛筆削りを一緒に持ち歩いてもOK。
つまりこれは、EDC(Every Day Carry)としての1本を選ぶ、という問いです。
ロロマクラシックと「差しておく1本」という現実的な条件
僕はロロマクラシックのバイブルサイズを、ほぼ毎日持ち歩いています。
となると、「そこに差しておく1本は何か?」という、現実的で、悩ましい問題になるわけです。
文房具好きな人ほど、不動の1本が存在しないというのは、あるあるではないでしょうか。
最近はこれ。少し前はあれ。次はこれにしようと思っている。
ましてや「1本だけ」という縛りがあると、話はさらにややこしくなる。
8時間悩んだ末の結論|パイロット キャップレス F
そこで僕は、仕事をしながら8時間、本気で考えました。
その結果、選んだ1本がこちら。
パイロット キャップレス 万年筆(字幅F)
いろいろ考えましたよ。
- プラチナ|#3776センチュリー
- セーラー|プロギアスリムミニ
- ユニボール ゼント シグニチャー
- サラサグランド
- カキモリ|ローラーボール
- アクロドライブ
- ドクターグリップ4+1
- カスタム74(ローラーボール化)
その中で、最終的に重視したのは次の2点です。
重視したのは「道具としての信頼性」と「書き心地」
信頼性|EDCに求められる絶対条件
キャップレスは、5年以上使っていますが、まったくヘタれる気配がありません。
複雑な機構にもかかわらず、圧倒的な剛性感。
- インクがかすれない
- ドライアップしない
- 空気噛みしない
ボールペン的なトラブルが起きない、というのは、僕のような雑な仕事環境ではかなり重要です。
スチールペン先の適度な硬さもポイント。
不安定な姿勢での筆記でも、安心して書ける。
ちなみにデシモも検討しましたが、僕は太軸派。
ドクターグリップが好きな人間です。
完全に好みの話です。
書き心地|F字幅と純正インクの安定感
字幅はF。
僕の好きな6mm前後の罫線に、とにかく書きやすく、読みやすい。
純正ブルーブラックのインクフローも優秀で、
- 滑らか
- 速記でもかすれない
- 乾きが遅すぎない
コンバーターで遊ぶ楽しさは否定しませんが、「1本だけ持ち歩く」縛りの中で、そのこだわりいる?という結論に至りました。
信頼できる状態を崩さないことが、最優先です。
褒めすぎ?それでもネガが少ないという事実
「褒めすぎじゃない?」
そう思われる前提で書いていますが、正直、大きな欠点が見当たらない。
これは、かなりすごいことです。
……とはいえ、キャップレスには致命的とも言えるデメリットがあります。
キャップレス最大の欠点(デメリット)
結論から言います。
飽きます。
- 眺めてもうっとりしない
- 所有欲を刺激しない
- ハァハァしない
カシャッと出て、
パッと書けて、
スラスラ書いて、
シャコっとしまう。
仕事を完璧にこなす。
それだけ。
人間、飽きたら終わりです。
だからパイロットも、
- 螺鈿
- ロジウム仕上げ
- 木軸
- マーブル樹脂
いろいろ工夫しているのでしょう。
道具に色気は必要か?KTCとネプロスの話
「道具なんだから、使いやすければいい」
その考えも、よく分かります。
僕の工具箱の中身は、ほぼKTC。スナップオンもマックツールズも使いません。
理由は単純で、日本での信頼性と使い心地を優先しているから。
じゃあ、KTCでもネプロスを使うか?
と言われると、使いません。
木軸の貫通ドライバーが美しくても、僕はブッ叩く。
オイルが付いた手で確実に握れるのは、木軸ではなく、ゴムのグリップです。
色気はない。
仕方ない、でも道具とはそういうものだ。
キャップレスに足りない「何か」
キャップレスは、歴史もあり、実績もあり、完成度も高い。
でも、何かが足りない。
それが何なのか、僕はまだ言語化できていません。
クラシックなのか?
量産型の完成形なのか?
答えは出ていないけれど、それでも今日もキャップレスを差して出かける。
EDCとして、これ以上に信頼できる1本は、今のところ見つかっていないのです。
まるこフランキーでした。ではまた。




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