新解さん:新明解国語辞典の語釈がうるさい|なぜ辞書が饒舌なのか
お世話になっております。
ピッコロモータース工場長プロ道楽師のまるこフランキーです。
今日は、僕が最近買った国語辞典についてのお話。
僕が今まで使っていた国語辞典は、三省堂国語辞典。
三省堂国語辞典は、ストンと胸に落ちる語釈が特徴というか、特徴と言うほどの癖がなく、小学生にでも理解しやすいシンプルなものなのですが。
今回僕が買ったのは新明解国語辞典で、同じく三省堂から出版されているもの。
といっても、電子辞書なので、大辞林や明鏡国語辞典も入っていて、日本語だけでも一生遊べるオモチャ。
なんとハードオフで、2,500円(税込)。

奥さん、子供の入学準備に高い電子辞書なんて買わなくていいですよ。
どうせ勉強しないから。
万が一、どうしても買ってくれと、ねだられたら、質屋で中古を買えば十分。
さて、同じ三省堂なのに、なんか違うの?と言うと、全然違うよ、と言うのが答え。
見坊豪紀(けんぼうひでとし)派か、山田忠雄派かという違いがある。
トヨタ派かスズキ派か、くらい違う。
トヨタとスズキですよ?
クラウンとジムニーくらい違う。
もはやクルマとGSX-R1000(バイク)くらい違う。
一般的に、新明解国語辞典は、五月蠅くて面白いという意見がありますが、どのへんが五月蠅いのか。
そもそも五月蠅いって、辞書に言う?面白いでしょ。
例をあげますね。
新明解国語辞典【恋愛】
特定の相手に対して他の全てを犠牲にしても悔いないと思い込むような愛情を抱き、常に相手のことを想っては、ふたりだけでいたい、ふたりだけの世界を分かち合いたいと願い、それが叶えられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。
やばくないですか?語釈
しかも、言葉も時代に応じて変化していきますから、恋愛の相手は異性でないという場合もありますよね。
一昔前の新明解国語辞典【恋愛】を紹介します。
特定の異性に特別の愛情を抱いて、ふたりだけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常には叶えられないで、ひどく心を苦しめる(まれに叶えられて歓喜する)状態。
ワンチャン合体したいって。ヤバいやん
まれに叶えられて歓喜する。確かに!
このように、時代の変化により、恋愛の対象が異性だけではなくなった。
だがしかし、新明解らしい五月蠅い表現で恋愛を言語化している。
酷くしっとりとした趣があるというか、ネガティブに世界を捉えているというか。
とにかく、五月蠅くて面白い。
おっさんが、人生とはなんぞやと、偉そうに講釈を垂れるような。
そういう辞書。
是非、みなさんも買ってみて。
どうせ国語辞書なんて、中学入学の時に買ったものからアップデートされていないんでしょう?
うちの娘なんか、高校入学時に買った電子辞書、1回も充電されないまま、来年卒業ですよ。
大学に行かないのなら、しまいやで。
娘よ、その最新式の辞書と、このハードオフで買った中古品を交換してくれよ。
ではまた。
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