プロ道楽師をナメたらあかんぜよ
ずっと仕事と家庭のことだけを考えて真面目に生きてきた、あなた。
子供は中学校に入学して、部活の友達と遊ぶようになった。
妻はランチに出掛けたり、なんだかんだ楽しそうにしている。
一方で、オレは課長に昇進した。
ずっと頑張ってきた努力が実を結び始めたのだ。
これからは、少しくらい自分のためにお金使ってもいいよね?
頑張ったよね、オレ。
最近、キャンピングカーが気になる。
家族全員が優雅に移動できるほど、そんなに豪華な車じゃなくていい。
軽トラの荷台に小屋を建てて、オレだけが寝られるようにするなら、DIYで充分だ。
改造の様子もYoutubeに投稿して、いいね!をもらってみたいものだ。
オレみたいな人って、少なくないだろうし、軽トラをキャンピングカーに改造する動画は、結構需要あるんじゃないだろうか。
Youtubeがうまくいったら、テレビの取材が来るかもしれない。テレビの取材が来たら、『自分で作った軽トラキャンピングカーの旅』という本を出版してみたい。
オレのように真面目に頑張ってきたサラリーマンが、オレと同じように生きてきた人達に、人生を楽しむ方法を伝えられたら、立派な社会貢献にもなるんじゃないか。
そういう存在になれたら、仕事と家庭以外での、オレが生きてきた価値、上がるんじゃないか。
なんか、ワクワクしてきた。
まずは、軽トラを買うために中古車情報を見てみよう。
残念ですが、そんなあなたの夢は叶いません。
ましてや、趣味を楽しむ自分の姿を思い浮かべたあなたは、情報弱者です。
それは、オロナインがニキビに効くから、というインフルエンサーの発言を真に受けて、顔中にオロナインを塗りたくる中学生男子の頭脳から成長していませんね。
申し訳ないですが、あなたはこれまでの人生、何をやってきたのですか?
仕事と家庭に一生懸命で、粉骨砕身、真面目にサラリーマンとしての努力を積み重ねてきた。
しかしながら、それは自己との対話から逃げ続けてきたとも言えます。
簡単ですよ、他者との対話に引っ張られて生きていくのは。
そんな、今まで仕事と家庭一筋だった男が、今日明日で急に遊べるわけがないでしょう。
道楽とは、道ですから。
そんな甘いものではありません。
僕ら、プロ道楽師は命を賭けて遊んでいるのです。舐めたらあかんぜよ。
でも、ご安心ください。
これから僕が申し上げることをしっかりと読んでいただき、ワークを実践をすることで、あなたも道楽士になれます。
もちろん、僕レベルのプロ道楽師になるには、それはそれは、時間もお金も足りません。
ですが、牛丼に卵とお新香をプラスするくらいの、人生にちょっとした楽しみを。
発泡酒をビールに替えて、柿の種わさび風味をつまみに飲んで、寝て起きて。
明日を楽しみに生きる程度の道楽であれば、充分に伝授可能です。
今後は、様々な道楽の中から、僕が実際にお金も人的リソースを最大限投入してきた道楽についてお話します。
その中から、やってみたい道楽があれば、チャレンジしていただければ幸いです。
いや、僕にとって、あなたの道楽がどうなろうと『幸い』でもなんでもないのですが。
あなたのような真面目なサラリーマンが、スズメの涙程度のおこづかいを、道楽に使ってみたいという不良心が芽生えたとしたら、僕はちょっとだけ嬉しいのです。
乞うご期待。
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