お世話になっております。ピッコロモータースのまるこフランキーです。
今日は、家を建てた時の話をしようと思います。
妻は横須賀生まれ、川崎育ち、悪い奴はだいたい友達、話す言葉は関西弁。離婚3回、父親の違う連れ子がふたり。
僕は31歳、初婚、妻とは年の差11歳。
そんなハイスペックの妻を連れて、バカ息子が突然、「家を建てる」と言い出した。
僕は、代々続く、本家の長男。
さぁ、どうなるでしょうか。
諸々端折りまして、親族と絶縁っすね!www
婚姻届の証人になって欲しいと、大好きだった叔父さんを訪ねた時も「君たちの結婚を認めたわけではない。」と言われる始末。
祝福されない結婚が、いかに本人達にダメージを与えるかを僕は知っている。
だから、どんな結婚も、素敵だし、良いも悪いもないと思っている。失敗しちゃったらやり直せばいいじゃないか。
嵐の中のキャンプのような、僕だけがひとり空回りして、不安で心細い新婚生活から、なんとか家族を養っている感覚をつかみかけた頃。
妻が「お義父さんが心配」と言い出した。
実家を離れ、憧れの都会で、新しい家族と楽しい日々。
正直、父親どころではない。僕は、君たち家族を幸福にしようとするだけで精一杯。
ところが妻は、「お義父さんと一緒に住める家を建てよう!」と言うのです。バカなのかな
元々僕は、家なんて興味ありませんし、人生を賭けた負債なんぞ背負いたくない。
背負うのは貴方の歴史だけにしておくれ。それでも精一杯なんだから、キャパオーバーだよ、と思っていました。
それに、僕の結婚に大反対して、絶縁状態にある親族のいる土地に戻るなんて、嫌すぎる。
じゃあ、父親をこっちに連れてきちゃえばいいじゃないか。都会の方が、インフラも整っているし、娯楽もある。仕事を引退した後の人生は、都会の飲み屋で一杯引っかける生活も悪くないんじゃないか。
でも父は、住み慣れた土地を離れて、僕ら家族と生活するのは、嫌。
かといって、姉夫妻の家のお世話になるのも、嫌。3歳児か!
つまり、本家の土地を離れたくない。
僕の母親は、亡くなって数年。男だけの生活、家の状況は想像する通り、荒れ放題。
実家に帰るたびに感じる、荒廃していく人間の生活の臭い。
父はもう、ダメかもしれん…。
結婚時に辛辣な言葉を浴びせられ、サディスティックな感情を抱きつつも、一応「実家に戻って、隣に家を建てますよ。」ということで、親族に挨拶回り。
本来なら、「おー、それはいい!頑張って立派な家を建てろよ!」とか、「お父さんの介護もあるだろうから、バリアフリーな家を建てた方が良い。」とか、言うんじゃない?知らんけど。
ところが、「土地目当てだろ」とか「将来のあるこいつを誑(たぶら)かすな」とかなんとか言われる始末。
僕だって家なんか建てたくないよ!
でも、妻が「お義父さんと一緒に住める家を建てよう!」って言うのだもの。
それに、妻はどこかの土地に定住したことがない。終の住処が欲しかったんだと思う。
妻は太陽、僕は月。
妻が月の時は、僕は太陽になれているだろうか。
この地に戻ってきて5年目。
僕のことを悪く言ってた親族達も亡くなって、世代交代。
世の中には、時間だけが解決してくれることも、ある。
もっとも、悪かったのは僕の方かもしれない。
僕がまわりに危険なオーラをまき散らしていたのかもしれない。
親族からの反対にあったら、自分の立ち振舞を見直すチャンスかもしれない。厳しいようだが、人生の先輩方からしたら、僕はまだまだひよっこなのである。
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