お金の価値観が合わないと夫婦生活が辛い|離婚の原因にもなる話

バツ3熟女と結婚した話

お金の価値観が合わないと夫婦生活が辛い|離婚の原因にもなる話

『ノーマネーでフィニッシュです。』

みなさんご存じかと思うが、マネーの虎の決まり文句である。

番組では、志願者が出資者からの投資を引き出せず撃沈したときに使用される。

ところが、僕ら夫婦は「ノーマネーでフィニッシュです。」を日常会話として使用している。

さすがにスーパーに行ってノーマネーでフィニッシュはないが、ショッピングモールに行ったときに結構な頻度で使用している。アウトレットモールでは94%はノーマネーでフィニッシュだ。

どういうことか。

僕らは、お金の使い道を見つけられず、何も買わなかったときに「ノーマネーでフィニッシュです。」と言う。

無欲なわけではない。

こだわりが強すぎて買い物の障壁となっているのだ。

夫婦で感覚が一緒なだけに余計にたちが悪い。

僕が妻と結婚した理由のひとつに『価値観が一緒』というものがある。

世間で言うところの価値観とは、金銭感覚だったり、教育だったり何を大切にしていくのかといった『物事を評価し、行動を決定するときの基準』を表すかもしれない。

僕らがお店にお金を落とすかどうかの評価と判断はめちゃめちゃ厳しい。

どのくらい厳しいかというと、ピザカッターを買いに出掛けて、ピザカッターを買わず、ピザを買ってきてしまうくらい厳しい。

普段使用しないが、その特定の場面においてちゃんとしたい時に必要なモノ。

僕らは足りないモノを『取り急ぎ』買うことをしない。

付き合ってまだ間もない頃、ららぽーとに映画を見に行ったデートだったか、AVIREXのショップに立ち寄ったエピソードがある。

「アヴィレックスって惜しいんだよね。」

「あー、分かる気がする。やるならもっとやってほしいよね。」

「コーデュラナイロン採用してミルスペック取得してほしい。」

「そういうとこだよね、AVIREX。惜しい。」

何気ないこの会話で、僕は妻との結婚を決めた。

『僕のヲタク気質を理解してくれる女性がいたもんだ…』と驚愕した。

コーデュラナイロン?ミルスペック?「なにそれおいしいの」という反応が普通だ。

僕は素材の話が大好きだ。

好きな金属は『真鍮』、アルミなら削り出しより鋳物。鉄は少し錆びた方が趣がある。

こういった感覚を一緒に話せた女性は過去出会ったことがなかった。

クラシックミニを乗り回していた頃、僕は女性を助手席に乗せたことがない。

「だってこの車、エアバッグがついていないんだもの。」と言われたこともあったが、そもそもエアコンというハイレベルな装置はついていない。彼女の中では、エアコンがついていないなど、想定を超える事態だろう。

LOUIS VUITTONに憧れるけど、COACHが買えるから買う。

スターバックスでは写真を撮るけど、ドトールでは撮らない。

アウトレットモールは大好きだけど、銀座には行ったことがない。

僕はそういう女性が単純に苦手なのだ。

自分に芯があるヲタク。

ヲタクという生き物は、自分の中に1本軸があるのかもしれない。

僕もヲタクだから、妻もヲタク。

至極当然の結果なのかも知れない。

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