RICOH GRは本当に必要か?iPhoneで十分な時代にコンデジを使う理由
お世話になっております。
退屈な人生に生きがいを。プロ道楽師のまるこフランキーです。
まずは、僕のカメラの経歴をお話することで権威性を示し、それによってそこら辺のにわかが適当に話をしているのではない、ということをご認識いただければ幸いです。
初めての自分のカメラは、カメラのキタムラのバ○チョンモデルでして、小学生だったと記憶しています。バ○でもチョンっとシャッターを押せば写真が撮れるから、バ○チョンカメラ。酷い呼び名ですよね。まさに、不適切にも程がある時代。クリスマスプレゼントか、誕生日プレゼントか、カメラのキタムラが新聞折り込み広告に入っていた平成初期の話です。
続きまして、一眼レフカメラデビューは高校2年生でして、今から25年前になりますか…。当時は単3電池を4本入れて、フラッシュにも単3電池を2本入れて、重たい筐体を震わせてバシャバシャ撮影しておりました。それがモデルガンのようで実に気持ちよかった思い出があります。
その後、社会人になってからというもの、冬のボーナスで毎年カメラを買うようなカメラ好きに無事育ちましてね。キャノン、オリンパス、ペンタックスの一眼レフを所有してきました。ですから、僕のカメラ道というのは、一眼レフカメラということになります。
就職先では、ネットショップの商品撮影用のカメラを、「プロがコンデジ使ってるの!?」と驚愕し、せっせと稟議資料と物品購入申請を作成し、一眼レフカメラに変更しまして。同僚に一眼レフカメラ勉強会などを開催していました。僕自身、少なくとも週に500ショットは撮影していましたから、年間にすると24,000ショットは業務で一眼レフを使用していました。
業務で使用する訳ですから、分かりやすいだろうということで、CanonのEOSデジタルをチョイスしたのですが、やっぱり1年でぶっ壊れてしまうのですね。そりゃそうですよね、年間で18万ショットくらいですから。
2台目の物品購入申請を上げた際、1年で壊れたと聞いた上司は、「ほぅ、、」という微妙な反応を示しましたが、同僚が一眼レフカメラの操作性の良さ、画質の良さを理解していてくれたので、その後も壊れてはEOS、壊れてはEOSと、EOSを何代にも渡って使用してきました。
そんな感じでしたので、一眼レフカメラ至上主義といいますが、まぁ。動画はまた別の世界線として捉えていますが、カメラと言ったら一眼レフ、という思い込みはぶっちゃけあります。
コンデジ?スマホでいいじゃん。なんか、存在価値あるの?
そういうアウト老を気取っていたのです。あの子に出会うまでは。
そう、リコーのGR3(さん)です。
GRさんは、僕の一眼レフ至上主義を、いい感じにぶっ壊してきましてね。販売と同時に買いまして、今でも愛用しております。
iPhoneで十分と言われる理由

とはいえGRさんは、一眼から比べるとスペック上、何がスゴいという訳ではないですし。GRさんよりもコンパクトなデジカメは、いくらでもあります。そもそも、iPhoneのカメラ性能が本当に良くなりましてね。
最早、カメラ好きがiPhoneを操作すれば、デジカメとの差は分かりません。さすがにカメラのことを何も分かっていない乱暴者が、撮って出しのiPhoneでプロ級の写真が撮れるかと言ったら違いますよ。
駄菓子菓子ですよ、iPhoneがマジで優秀すぎる。僕のiPhone(セ)さんでも、僕がマニュアルで撮影すれば、そこそこイケます。
ということで、『最強のスナップシューター』と、もてはやされているGRさんですが、『最強のスナップシューター』って、iPhoneなんじゃね?とぶっちゃけ思うわけです。
GRさんが人気すぎて、抽選販売となっているようでして。僕には訳が分かりません。
さらには、GRよんが発売されたことにより、「GRさんとGRよん、徹底比較」的な動画が盛り上がっていますが。そもそも抽選販売じゃ買えないじゃん。どうせ「どっちも最高のカメラです!中古でGRさんを手に入れてもよし!GRよんを待ってもよし!」みたいな結論になるんでしょ。しらんけど
あなた、iPhoneとコンデジを持って行きますか?冷静になってくださいよ。
常に手に触れているiPhoneではなく、なぜわざわざコンデジに持ち替えるのか。本当の意味での最強のスナップシューターはiPhoneではなかろうか。でしょう?
そんな揺れる気持ちが多くなってきたのです。出掛ける時にGRさんを持ち出そうか、否か。結局、スマホだけを持って玄関を出てしまう、そんな日々。
それでもGRを使う意味

そこで僕は考えたのですよ。
なぜスマホではダメと、カメラ好きは言うのか。
相当なカメラ好きの僕でも、スマホでいいじゃん、になってしまったというのに。
それは、体験には目的が必要だと言うこと。
例えば、ヒカキンがやってる味噌ラーメンを食べに行くとしますでしょ。
行った、食べた、イマイチだった、でも思い出に残った。じゃないですか。
ところが、ヒカキンが定食屋をやっていたらどうでしょう。
行った、あじフライ定食食べた、普通だった、普通じゃねーか!!ちっ、なんだよ。
って、なりませんか?僕ならなります。
今度は、かきフライ定食にしよう、というモチベーションが湧きますか?湧かんな。
そういうことなんだと思います、GRさんの良さって。
要は、定食屋はiPhoneなんですね。ゲームもできるし、音楽も聴ける。撮影した写真はすぐSNSにアップできる。それぞれのクオリティーがメチャメチャ高かったとしても、それは付属の機能であって、メインではない。メインは電話だったり、LINEだったり、人とのつながりを実現するデバイスであることに変わりはないのだ。
素敵な写真を撮って、思い出を最高の状態で残したい。そういう、他人とコミュニケーションすることが必要ないこと。あるいは、絵画のように刹那的な光の風景作品を撮りたい。そういった内なる感情においては、何でも屋ではなく、『これしかできない専用品』を使うことが楽しいのではないか。
そう思うようになってきたのです。
それが僕にとって、万年筆であったり、ロロマクラシックであったり、ポメラであったり、するわけです。
そういう意味で、GRがもてはやされるのは大歓迎ですが。入手困難な状況による希少性や、スペック厨によるSONYとの比較など、薄っぺらい内容でGRを紹介するのは何か違う気がするのです。
GRが呼んでたらGRと付き合えばいいのです。
ただ、それだけ。
まるこフランキーでした。ではまた。


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