2023年の4月から自転車のヘルメット着用が『努力義務』になりましたね。
「ヘルメットをかぶるのが義務だから、努力してね!」という意味のわからない表現ではありますが、とにかくヘルメットをかぶる努力が必要だそうです。
かぶる素振りをすればいいのか、警察の姿を見かけたらかぶればいいのかわかりませんが、安全のためにはかぶった方がいいでしょう。
昔は、シートベルトが義務ではなかったように、いつの日かヘルメット着用が普通になる日が来るのでしょうか。今後の流れに注目していきましょう。
と、その前に…、「ヘルメットは自転車のどこに収納するんだよ!」という問題については考えなければなりません。
まさか自転車を降りてもヘルメットを持ち歩くなんて人はいないでしょうから。
よりスマートにヘルメットを自転車にかけておく方法はないだろうか。
オートバイではヘルメットホルダーは一般的ですが、自転車用ってどれもダイヤル錠つきのワイヤーロックしかありません。
本日は、オートバイ用の流用であったり、はたまたホームセンターで売っているモノで『最適なヘルメットの盗難防止』について考えていきたいと思います。
①自転車用ヘルメットロック
自転車用といっても、もともとはオートバイ用のヘルメットを盗まれないようにするワイヤーロックだと思います。オートバイの方が時代的にヘルメットの普及は早かったですからね。
仕組みは簡単。クルクルと巻いたワイヤーにダイヤルロックがついているものです。
ワイヤーが細いモノが多く、頼りないですが、高級ヘルメットでなければ充分です。
このロックをヘルメットの金具等に通して、自転車と連結させます。
ヘルメットはハンドルなどに引っかけておく必要があるため、屋外の駐輪場だと雨が降ったときには濡れてしまいます。向きによっては内装側がびちょびちょに濡れてかぶれないことも。
②ダイヤル錠付 南京錠
ワイヤーで連結するのではなく、カラビナ単体で使用するタイプです。
ヘルメットロックとして販売していないモノが多く、ホームセンターなどで防犯コーナーを探すと見つけることができるでしょう。
ワイヤーが伸びないため、装着箇所の自由度は少ないですが、その分ガッチリと固定できます。ヘルメットの金具に通し、ハンドルやキャリアに固定しましょう。
自転車用ヘルメットロックより頑丈なモノが多いため、防犯度は高まりますが、ヘルメットの金具にロックが通るか確認しましょう。頑丈すぎる大きなカラビナロックはヘルメットの金具に通らない可能性があります。
また、ヘルメットのあご紐のバックルへ装着すると、どうしても内装が上を向いてしまいます。ヘルメットをあご紐を持って持ち上げれば分かると思いますが、これでは内装が空を向いてしまい、雨を全力で浴びてしまう、というデメリットがあります。
③オートバイ用ヘルメットロック
オートバイのハンドルなどに装着するヘルメットロックです。
キーシリンダーがあり、鍵を使用します。
防犯度は高まりますが、装着できる箇所が限られていること、鍵を持ち歩く必要があるというデメリットがあります。
逆に、ちゃんと固定できるため、ヘルメットの定位置が決まるというメリットもあります。
見た目もゴツいため、簡単には破壊できない雰囲気があります。
防犯で重要なのは、「盗むのに時間かかりそう」と思わせることです。
極論、ヘルメットの紐を切られてしまったら『おしまい』です。
しかしながら、オートバイ用のヘルメットと違い、紐が切られてしまった自転車用ヘルメットは使用ができません。自転車用ヘルメットは浅く軽いため、紐が無いと走行中にすぐ外れてしまうからです。
また、自転車用のヘルメットは、オートバイ用のヘルメットと比べて、ブランドの認知度も低く、価格も安い。オートバイほどの市場規模ではないため、売却目的で盗難されることは少ないでしょう。
オートバイ用ヘルメットであれば、SHOEI・Arai・OGKなど自分がどこのメーカーのモノをかぶっているか、こだわりポイントをライダーも把握していると思いますが。日常で自転車を『乗らなければならない人たち』は、どこのメーカーのヘルメットをかぶっているか、興味がなく、知らないでしょう。そのような安価で、転売面倒なモノを窃盗するのは、リスクでしかありません。
④リアボックス
僕はバイク乗りだからあえて言います。
かっこ悪くても『最強』なのはリアボックス。
オートバイ用でなくても大丈夫です。
ホームセンターで売っているボックスをキャリアに装着すれば、万能の収納に早変わり。
カッパを入れてもいいし、買い物したモノを入れてもいい。雨の日はバッグも入れちゃう。
デメリット?そんなの分かるでしょ。
かっこ悪いことですよ!
背景が透過するけれど、中身は見えない投影技術が開発されれば、シースルーのリアボックスが現実になるけれど、そんなのはもっと需要がある商品から採用されるだろうし。まずは軍事目的や透明人間になりたい欲の方が先。
脱線。
とにかくバイク用のリアボックスはダサいから、センスのあるみなさまは、できるだけお洒落なホームセンターボックスを探すことでしょう。
いくつか代表的なボックスを載せておきます。
リアにボックスを装着するデメリットとしては、自転車に乗るときに苦労することがあります。
ママチャリなら大丈夫ですが、サドルとハンドルの付け根にフレームがある場合、足を上げて後ろから乗りますよね?それができなくなります。
また、ミニベロや折りたたみ自転車など、キャリアが小さくボックスの装着が困難な種類の自転車もありますので確認が必要です。
防水も完璧で、カギもついていますので、(カッコさえ気にしなければ)最強です。
⑤ヘルメットバッグ
ヘルメットを収納して保管しておくためのバッグと、ヘルメットを持ち運べるように特化したバッグの2種類があります。
ヘルメットを収納して保管するバッグについては、自宅用ですので割愛します。
ところで、ヘルメットってスイカの半分くらいの大きさがありますよね。
これをバッグに入れるのは、邪魔の極みです。であるならば、バッグの外側にヘルメット専用の拡張パックをつければいいじゃないか。という発想のバッグが、これらの商品です。
とはいえ自転車に乗っていない時間も1日中、ヘルメットとお友達になるのはしんどい。高価なハイエンドモデルでない限りは、『なし』でしょう。惜しい。
⑥車両装着型バッグ
自転車に装着できるバッグがあります。
最大の防犯は『見えなくすること』です。ヘルメットの盗難を防ぎたいという目的でこのサイトにたどり着いた方であれば、この知識だけでも有益でしょう。
とはいえ、ヘルメットを守るために装着したバッグごと盗まれてしまっては本末転倒。
また、これらのバッグは耐候性がなく、長時間、雨や直射日光にさらされると、持って1年、早ければ半年で色あせし、ボロボロになっていきます。
僕が唯一オススメしている、防犯と、脱着性、デザインを兼ね備えた商品がこちらです。
こちらの商品が優れている点としては、アタッチメントでバッグごとワンタッチで外せること。カギがついているため、バッグごと盗まれないこと。様々な取り付けパターンに対応しているため、車種を選ばないこと、以上があげられます。
今のところ、全てを兼ね備えた完璧な機能は、この車両装着型バッグではないでしょうか。
しかしながら、メリットもあればデメリットもあるのが当たり前。
少し意地悪ですが、絞り出す感じでデメリットをあげていきましょう。
装着位置によってはバランスが崩れて、自転車が倒れやすくなる。
これは、前輪固定式の駐輪場では問題ありません。
サイドスタンド型の自転車では、スタンドから離れた高い位置に重量物があるほど、自転車が倒れやすくなります。ですので、ハンドルにバッグを装着し、そこにヘルメットやカッパを入れている状態が一番不安定です。ママチャリタイプの自転車が頑丈なスタンドを備えているのはそのためです。
おわりに
いかがでしょうか。本日は、自転車用ヘルメットを『防犯対策をしながらスマートに保管しておく方法』について解説しました。
ヘルメットの努力義務により、ヘルメットを買ったはいいけれど、『どうやって自転車に置いておくのか』という問題。解決できそうでしょうか。
みなさまの参考になれば幸いです。それではまた。
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