純正品の底力。知っておきたい本当の価値とその魅力。
お世話になっております。
ピッコロモータース代表☆プロ道楽師のまるこフランキーです。
かどやの『純正ごま油』の純正とはちょっと違います。
サントリーの純生ビールとは読み方も意味も違います。
純正。
聞いたことありますか?
僕ら自動車整備のプロは純正・社外という呼び方で、バイクのパーツを2分類します。
ホンダならホンダの部品・パーツは純正。
逆に社外はサードパーティー製のカスタムパーツということです。
正規品と、非正規品という呼び方もあるでしょう。
しかしながら、バイクの場合は非正規品と呼んでしまうのはいささか乱暴。
サードパーティー製のオプションパーツでカスタムが面白くなるものですから。
メーカーも社外のカスタムパーツメーカーとは持ちつ持たれつなわけです。
とはいえ、ほとんどの工業製品には、消耗品にはメーカーから販売されている正規品を使用するよう取説に記載されていますよね。
※非正規品を使用すると保証の対象外となります。
という文言を見たことありますよね。
だがしかし、駄菓子菓子ですよ。
僕のようなプロの道楽師達は、知的好奇心が過ぎるために、そもそも正規品なんて使わないのです。
もしそれで壊れてしまっても自己責任。
自己の責任の範囲においてリスクと効果を味わうわけです。
僕は昨日も高速道路に1時間乗って文房具屋さんに行きまして、とあるインクを購入したわけですね。万年筆用の。
で、わくわくして帰宅後、妻と一緒に。
どのペンにどのインクを入れたら良いか、ブリーフィングを開催するわけです。
ブリーフィングでは、本日の戦利品のプレゼン、ストックインクの在庫確認、稼働中の万年筆のインク残量確認、将来のビジョン、戦略の方向性の確認を行います。
要点を絞って端的に話すことを心がけながら、1時間ほどのブリーフィングの後、万年筆を一度洗浄します。
本数が多いので洗浄作業は1時間ほどかかります。
文房具屋まで高速で往復2時間、商品選定から仕入まで2時間、ブリーフィング1時間、洗浄1時間。
ここまで、6時間。
万年筆は、本体の色、ペン先の太さ、インクの出る量、使用用途などで相性の良いインクが決まります。
ここでは、フェルミ推定により概算値を算出します。
その概算値と成果にギャップが生じた場合、また洗浄、重点を繰り返して精度を高めます。
PDCAを高速で何回もまわしながら、ビジョン達成に向けての効果検証を繰り返します。
例えば、緑の本体にミドリ系のインクを入れたとしましょう。
次に青の本体にブルーブラックを入れたとします。
あ、入れたいミドリがもう一つあるな、しまった、黒の本体からミドリのインクが出てきたら混乱しないだろうか。
え、ちょっと待って、今日買ってきたインク、入れる万年筆なくなっちゃったじゃん。
えー、結局いつも通りの保守的なフォーメーションになっちゃったよ。1回洗浄してリセットするか。
妻よ、ブリーフィングからやり直しになると思うが、ご都合いかがでしょうか。
この後、お腹が空いて僕がイライラしたら、きっと良くないことが起きるので、ここらで小休止としましょうか。いったん街中華で刀削麺をいただきませんか?
あ、ありがとうございます。
では、この戦場を猫に荒らされてしまっては、ビジョン達成が困難になりますので、いったん片付けますね。
帰還後、再開しましょう。再開は2時間後を予定しております。
5分前には席について待機をお願いいたします。
では、また。
そんな感じで、ほぼ1日が終わるわけです。
結局どういう結果になったかというと。
万年筆本体には、メーカー純正のインクを入れる。
え。
これまで、多くのキャッシュをインクに投資してきて得た結論。
純正がいちばん。
えーーーーーー。
気付いちゃったんだよね。
道具としての完璧さを求めるならば、メーカーの技術者がプロジェクトを発足し、あれやこれやと議論・開発・製造・検証・改善を繰り返してきた珠玉の逸品。
それが純生、やっぱり生がいちばん。
あ、ちがう、純正。
まじりけのない正しい姿。
バイクもそうですよね、行き着くところはフルノーマル。
歴が浅いオーナーほど、カスタムを自慢する。
お金をかけたギラついたバイクに憧れる。
まだまだですな。早くこっち側に来なさいよ。
バイクから乗り換えないと気が済まない。
ようこそ、カスタムでは済まない領域のヲタク沼へ。
ではまた。
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