『脳科学マーケティング100の心理技術』に脳をやられる。人は理屈で買わない、脳で買う。
お世話になっております。
ピッコロモータース工場長☆プロ道楽師のまるこフランキーです。
ある日、本屋で立ち読みしていたら、背後から突然声が聞こえたんです。
「お前、感情でモノ買ってるって自覚ある?」って。
振り返ったら本でした。
タイトルは『脳科学マーケティング100の心理技術』。
正直、最初はちょっと疑ってたんですよ。
「脳だの心理だの、小手先でモノを売るテクニックでしょ?」って。でもね、ページをめくるたびに思いました。
「あ、これ全部俺だ」って。ぶっ
人は理屈で動いてるように見えて、実はもう少し前のめりなんですよね。
だから今回はこの本から学んだ、売れる理由と、それでも売られたくない人間としてのプライドのせめぎ合いについて、吟じます。ご査収ください
① 「無料」と書けば脳がひざまずく
この本の最初のほうに書かれてた実験があります。
人は「無料(Free)」という言葉に、理性では説明できないほど惹かれる。
この事例として紹介されていたのが、1円のチョコと無料のチョコの選択実験。価格差は1円しかないのに、選ばれる確率は大きく変わったという話。
たとえば、整備サービスのオプションに「無料でオイルチェック」と書くだけで、予約率が跳ね上がるって話。オート◯ックスとかよくやってますよね。
無料=得、ではなく、無料=安心。
お金の損得より先に、脳が「これはリスクがない」と判断してくれるのが大事。
でも、わかる。
セミナー界隈でも「無料」と書いてあれば、使わないPDFでもとりあえずダウンロードするよね。【ChatGPT活用のプロンプト100】とか、絶対に使わないもん、僕。
ガソリンスタンドで「オイル点検無料」と書かれているだけで、とりあえずエンジンルームを開けるくらいならいいか、ってなりますよね。
…まぁ、そのままオイル交換になるんですけどね。すごいよ、脳。
② 損したくない病、全人類に感染中
「今だけ3,000円割引!」って言われても「ふーん」で済ませる人が、「今逃すと3,000円損します」って言われた瞬間に財布を握りしめる。
これが「損失回避の法則」。
整備料金の案内でも良く使われていますね。
「今交換しないと、次の車検のときに結構かかりますよ」とかね。
でも言い方には気をつけましょう。「脅す」のと「助言」は紙一重だから。
うちはあくまで仮想空間なんで、「道楽で整備してるけどプロとして誠実」っていう、謎の二刀流でやらせてもらってます。
③ 終わらない話に、人は弱い
「この話には続きがあります」とか「続きはウェブで」って言われると、気になって仕方ないあの感じ。「ザイガルニック効果」って呼びます。
未完了の情報は、脳が勝手にリマインダーを立ててくる。僕のブログも少しずつ「余白」を残すようにしています。(余白しかない)
たとえば:「この話、まだ続くんだけど……ちょっと一服してくるね!」
読者の脳を、僕の都合に巻き込んでしまう悪いクセ。でもそれくらい、“覚えてもらう仕掛け”って大事なんですよ。
売らずに、買ってもらう技術。
この本に書かれていた100の心理技術は、どれも「人間って、かわいいなぁ」と思わせてくれるものです。
僕がやりたいのは、「売り込む」んじゃなくて、「買いたくなる状況を作る」こと。だって、自分が買い物するときも、そうじゃない?
お店に入って「これいいですよ!買ってください!」って押されると、急に店の照明がまぶしくなって、逃げ出したくなる。でも、ふと置いてあったモノが「……え、なんかいいかも」って思えた瞬間って、ちょっとドラマが始まるんですよね~。
僕はその“ドラマの入口”が作れればそれでいい。
この本は、そんな僕の道楽に、ちょっとだけ科学の裏付けをくれました。
……さて、実はこの話、もうひとつ続きがありましてね。
「買ったあとに人がどう満足するか」って話なんですが、ちょっと長くなるので、それはまた別の機会に。
まるこフランキーでした。ではまた!
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