アクリル製ピックとは?ギタリストを魅了する透明な相棒の正体
ギターという楽器も、バイクや万年筆と通じるところがありますね。
僕は中2からギターを始め、カウントはしてませんが、20本以上は所有してきました。いや、もっとかな…。ギブソン・フェンダー・ヤマハ・ヤイリ、国産ビンテージからカスタムショップ、セミオーダーまでどんだけギターに投資してきたか。
ダメですね、山田五郎が言ってましたよ。「大人が小金持ちになると、昔憧れて買えなかった物を買い漁ってしまう。」僕も例によって、その戦略にまんまとハマってしまったわけです。
世の中の道楽品をよく見てみてください。復刻品がいかに多いことか。
当時「欲しいなぁ、欲しいなぁ。」と憧れていた少年は今、痛風に怯えながら魚卵とビールを横目に、ストロングゼロと柿の種を買い、コスパを考えながらお笑い芸人のYOUTUBEチャンネルを見ている始末。
ギターを何本も買うほどのお金もスペースもない。だったら、ピックくらい、高級なやつを買ってもいいじゃないか。
所詮ピックですよ。トレーディングカードゲームにハマるよりかは安いもんよ。
と、思ったら大間違い。
だんだんとエスカレートしていくアクリル製のピックは、1枚1万円を超えてもまだ納得いかない。どこかに、最高の、ピックが、あるはずだ。
ピックアップではないですよ!?ピックです。ピックに1枚1万円です。バグってるっしょ。
完全にバグってしまった僕の脳は、最高のピックを求めた。「そうだ、自分で作ればいいのだ。」

これが、うまくいかない。形にはなるのだけれど、音が納得いかない。1枚制作するのに、切り出し、削り、磨き、磨き、磨き込む…。こんなに大変なら、買ったほうが安い。厚ければ厚いほど大変、1万円するのもわかる。
そもそも、音は嗜好のため、いい音という概念は、ないけどね。たまたま、僕が欲しい音が出てくれない、というだけのこと。
ギターやベースの演奏に欠かせない道具、ピック。たかがピック、されどピック。
素材や形状の違いで音色がガラリと変わるのはご存じの通り。
アクリルピックとは?
アクリルピックとは、その名の通り「アクリル樹脂」で作られたピックのことです。一般的なセルロイドやナイロンと比べると硬質で、表面は滑らか。透明や半透明の美しい見た目も特徴。
素材の性質から、アクリルピックは硬くて耐久性が高いため、長く使っても摩耗しにくく、しっかりとしたアタック感を得られます。
また、厚みのあるピックを制作できるため、ジョージ・ベンソン、パット・マルティーノ、グラント・グリーンのような単音派のギタリストにオススメです。僕は、グラント・グリーンの音が出したかった!
とはいえ、グラント・グリーン時代には、アクリル製ピックなんて存在しなかった。セルロイドであの音を出していたのだから、大事なのは、手とピックコントロールに尽きる。
アクリルピックの音の特徴
- アタックが強く立ち上がりが速い
→ カチッとした輪郭のある音になる - サステインが伸びる
→ 弦離れが良く、余韻がクリアに響く - 音量感が出やすい
→ 厚みのあるモデルでは特に効果的
メリットとデメリット
アクリルピックは魅力的ですが、当然ながら一長一短があります。
メリット
- 硬くて耐久性が高い
- 音の輪郭がクリアで存在感が出る
- 見た目が美しく、コレクション性も高い
デメリット
- 柔軟性がなく、ストローク時に弾き心地が固い
- 価格はセルロイドやナイロンより高め
- 手汗で滑りやすく感じるモノもある
- キシキシとしたアタック音が生音で鳴ってしまう
有名ブランドとモデル
アクリルピックの代表的なブランドとしては、以下のものがあります。
V-PICKS
キャストアクリルを使ったハンドメイドピック。プロ愛用者も多い。
Gravity Picks
厚みや形状が豊富で、音の違いを楽しめる。
D’Addario Acrylux
大手メーカーが手がける安心の品質。
どのブランドも「透明感のある見た目」と「硬質なサウンド」を追求しており、ギターのキャラクターを引き立ててくれます。
まとめ:アクリルピックは“音も見た目も特別”
アクリルピックは単なる消耗品ではなく、音色を磨き上げ、演奏体験を豊かにする存在です。硬質で輪郭のあるサウンドを求める方、また見た目にもこだわりたい方には、ぜひ一度試してみてください。
「透明な相棒」が、あなたのギタープレイを一段と輝かせてくれるはずです。
あ、作るのは大変だよ!買ったほうが安いwww
まるこフランキーでした、ではまた。
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