バイク用品のプロがオススメするレインウェア!耐水圧・透湿防水がポイント|最強のレインウェア
心地の良い季節は、一瞬で過ぎ去ってしまうもの。
梅雨はライダーにとって、憂鬱な時期ですよね。
ジメジメ、ムシムシ…。雨が降っていなくても、バイクに乗るには不快!
カッパを着ると自分の汗でムレるし、浸水してくるし、最悪。
梅雨なんかバイク乗るもんじゃないよ!
気持ちはわかるよ!
でもね、良いカッパを着ると意外と快適に走れるんだよ!
最強は防水!快適性は透湿防水!
透湿防水という機能をご存知でしょうか?
文字通り、湿度は透過し、水は防ぐというもの。
つまり、カッパの生地として使用すると、身体から発散される蒸気は逃げて、雨は防げるというスグレモノです。
結論から言います!このあとの記事を読むのが面倒くさいという方は、とりあえずコレを買っておけば透湿防水の快適さを体感できます。
撥水・防水・透湿防水の違い
まず、ライダーとしては、この3種類の違いを理解しておきましょう。
撥水とは
撥水:フッ素やシリコンなどで生地をコーティングして、水が通らないようにしたもの。
フッ素系の撥水剤は生地の隙間まではコーティングされないため、少しの空気は通ることができます。
また、シリコンスプレーで代用することは、生地の隙間に入り込んで蒸れの原因となりますので、おすすめできません。
そして、撥水コーティングは使用とともに徐々に効果が薄れていきます。
ジャケットの撥水コーティングやスプレーによる撥水効果はあくまでも緊急時用のもの、と考えておくのが良いでしょう。
防水とは
防水:水を通さない素材を使ったり、生地にゴムなどや合成樹脂などを混ぜて水を通さなくしたもの。
防水は、撥水と比べて経年劣化に強く、水を通さないレベルが高いです。
バイク用品では、バイクカバー、ジャケット、シートバッグなどに使われていますね。
防水の能力が高い反面、空気や水蒸気も通すことがないため、レインウエアとしては蒸れやすく機能性に劣ります。
リーズナブルな価格帯のレインウエアには、肌への密着をやわらげるために内装にメッシュが使用されていたりします。(ハイエンドモデルにもメッシュは採用されています。)
オススメの防水レインウエア
透湿防水とは
透湿防水:空気は通すが、水は通さない特殊なフィルムを使用したもの。
ゴールドウィンが取り扱う、GORE−TEX(ゴアテックス)が有名ですね。
各レインメーカーが透湿防水のフィルムを開発していますが、基本となる性能はふたつの数値で表すことができます。
耐水圧:水圧に耐える能力
バイクの通常走行では【耐水圧10,000mm】以上が基本です。
また、高速走行では雨の強さ以上に、自ら雨に突っ込むことになりますので、【耐水圧20,000mm】以上が安心です。バイク専用のカッパは耐水圧が高めに作られていますが、中にはアウトドア全般用のカッパをバイク用として売られていることもありますので、注意が必要です。
透湿性:湿度を逃がす能力
一般的用途では【透湿性8,000g/㎡】以上だと蒸れにくく快適に感じるとのことです。
しかしながら、バイク乗りの環境は過酷そのもの。
エンジン熱で温められた水蒸気がライダーの周囲にムンムン…。
熱せられたアスファルトに落ちた雨が、前の車によって跳ね上げられた温水…。
ライダーの不快さを考えると、【透湿性10,000g/㎡】は欲しいところです。
オススメの透湿防水レインウエア
まとめ
ライダーにとって憂鬱な季節、梅雨。
それでも、透湿防水のレインウエアがあれば、梅雨時もある程度快適に走ることができます。
また、1日中雨予報でバイクに乗らなければいけない時、雨用グローブ・シューズは長靴をオススメいたします。もちろん、路面は滑りやすいので、くれぐれもご安全に!
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