稼がないけど本気でやる「道楽者」の生き方

お世話になっております。プロ道楽師のまるこフランキーです。
僕は昔から「無駄なこと」を真剣にやるのが好きなんですが。
誰かに「それ、なんの役に立つの?」と聞かれても、「面白いから」としか答えられない。
例えばバイクだったら、もっと速くしたいと思いますよね。
だけど、ボアアップキットを買ってきて、取説通りに組むだけなんて、面白くないじゃん。排気量を上げて、推奨されているキャブをくっつけて、セッティングを取説通りにすりゃ、速くなるに決まってる。
そこを給排気だったり、点火系だったり、自己流でやれるだけやってみて、50ccのまま最速を目指してみたっていいんじゃないの?
ポート研磨してみたり、キャブを流用してみたり、流速を考えてみたり、ヘッドの面を研磨して圧縮を上げて、バルブの逃げを適当に削ってみて、ぶっ壊しちゃったりして。
社会的には、意味がないこと。
経済的には、稼げないこと。
でも、僕にとっては、それが生きる意味そのものなんです。
稼ぐ・稼がない × 知的欲求・達成思考
ホモ・サピエンスの生き方を、ざっくり4つに分けるとこうなります。
| 達成思考 | 知的欲求 | |
| 稼ぐ | プロフェッショナル | 知的商人 |
| 稼がない | 求道者 | 道楽者 |
「稼ぐ・稼がない」はお金の話 ✕ 「知的欲求・達成思考」は考え方の話。
プロフェッショナル「結果を出して、稼ぐヒト」
成果を出し、社会的評価を得る人。みなさんビジネス本を読んでこのポジションを目指しますよね。その姿勢、立派だと思います。「道をひらく」「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」は必読書。
そして、この日本を、世界最強のパスポートへと導いたのは、まぎれもなくプロフェッショナルの人たちのおかげ。ただし、効率や合理性に縛られやすく、「自由」を失いやすいポジションでもありますので、ご注意ください。
好きなコトバ:努力・信念・研鑽
知的商人「知識を商品にして、稼ぐヒト」
学ぶことそのものが好きで、その知識を商品にできる人。
ビジネス系YouTuber、セミナー講師、コンサルタントなどが、このカテゴリに属します。
ただし「知る」より「伝える」ことが主目的になると、知的欲求はやがて「マーケティング」にすり替わってしまう。そういうヒト、最近多いですよね。残念
学ぶことの喜びをそのまま人に伝え、知を磨くだけでなく、それを社会の役に立つ形に変えていける人。知る楽しさと、伝える力を両立させた人たちは、稀有な存在でしょうとも。
好きなコトバ:CVR・LTV・ROAS
求道者「完成を追うが、稼がないヒト」
こちらは「修行僧」のようなイメージで、ジャズ・ギタリストとかに多いですね。ずーっと練習していてライブをしないミュージシャン、鍛錬しすぎて、リスナーを置いてけぼりにしてしまう。アラン・ホールズワースみたいな(リスナーも同類ならば楽しいけども)
外から見れば、道楽者に似ているかもしれませんが、求道者は最終的な「完成」を目指すところ。
学問、芸術、武道など、何らかの道を探求し、精進する人は尊いですよね。
好きなコトバ:克己・真理
道楽者「無駄な真剣さ、稼がないヒト」
稼がないけど、見たい・知りたい・魔改造したい。
そんな無駄な人間、それが「道楽者」です。
金にもならないことを、知的興奮だけで真剣にやる人。バカともいう。
彼らは「なぜそれをやるの?」と聞かれても、「楽しいから」としか答えられない。
ただし、無駄なことを本気でやる人間だけが、遊びの中に「生きる意味」を見つけられる。
好きなコトバ:日日是好日
無駄の中にしか、本当の自由はない

稼げるかどうかという物差しだけで生きると、人生はどんどん味気なくなる。
とにかく、好きなものを、好きなように触る。役に立たないことに、時間と情熱を使う。
それができるヒト科ヒト属ホモサピエンスだけが、自由なのだと思います。
仕事も悪くない。でも、道楽には「損得」も「目的」もない。ただ「好きだから」からやる。その無駄の中に、人生の気づきや発見が転がっている。
たとえば、僕にとってのバイクは、プロフェッショナルとしての稼ぎ頭。
でも、文房具はどうでしょう。
別に誰かに見せたいわけでも、稼ぎたいわけでもない。
ただ、その構造や仕組み、美しさを知るのが嬉しいし、無駄に本気だからこそ、贅沢なのだと思う。
「プロ道楽師」という在り方

プロは成果で評価される。道楽師は、在り方が成る。
プロは効率を求める。道楽師は、遠回りを楽しむ。
相容れないこの対角線上の生き方を同時並行するのがプロ道楽師。すごくね?
世の中はどうしてもプロフェッショナルを尊ぶけれど、僕は「道楽者にこそ、AI時代において、勝ち筋がある」と思う。
道楽者は、誰もやろうとしないことに美意識を貫く生き方なのです。
※誰もやろうとしないというところが重要で「君も、やってもいいよ!」と言われても、「なんでだよ、やりたくねーよ!」ということを自発的に一生懸命やっている奴。それが道楽者です。
まとめ:無駄を誇ろう

「無駄だ」と笑われることを、誇っていい。
お金にもならないことに夢中になれるのは、僕達にしかできない芸当。
「アンタそんなコトばっかりヤッテナイデ少しは外で稼いできなさいよー!!」は褒め言葉です。
効率や成果ばかりを追う時代だからこそ、稼がないけど本気な人間が光るのではないでしょうか。
そして、そういう人たちが増えたら、世の中、もう少し楽しくなるんじゃないかな。
まるこフランキーでした。ではまた。



コメント