バイクのタンデムデート:安全に必要な装備・服装・用品や注意点について
お疲れ様です。ピッコロモータースの代表、まるこ氏です。
バイク乗りなら彼女を後ろに乗せたいですよね?
「本田です、精密な後部座席いかがですか。」
「音叉ちゃん!僕と埠頭いかなぁ~ぃ?」
「いや!漢カワサキ、シングルシート闘魂ですので。」
「拙者、鈴木さんと婚約しているので。」
今日はそんなモテない僕らバイク乗りは放っておきましょう。
万が一、バイク乗りにタンデムデートを誘われてしまったら・・・。
あ、タンデムって『2人乗り』のことです。2ケツとも言います。
(ニケツて・・・おケツが2つ?お下品ですね、大変申し訳ありません。)
誘われた女性側の立場から、『タンデムデートに必要なモノ』ということで記事を書きたいと思います。初めてのバイク体験が散々な思い出にならないために、是非、最後まで読んでください。
タンデムに必要なモノ①ヘルメット
これがないと始まりません。
だがしかし!彼が以前かぶっていたヘルメットを渡された場合・・・。
潔く、彼との将来は諦めてください。
前の彼女の痕跡が残ったままの1Kアパートで、初デートをするようなものです。
彼の汗のニオイが染みついたヘルメットを可愛いあなたにかぶらせて平気だなんて、どれだけ自己肯定感が高いのか、あるいは、貴方のことを大切に思っていないのか、どちらかです。
僕は、彼女(妻)との初タンデムデートの前日。
買いましたよ!!ナッ○スに連れて行って、Arai、6万円!
(クレジットカードで分割だがな…。hahaha)
当時は今ほど仕事もなく、あー、毎日納豆ご飯かなと覚悟しましたよ。
もしかしたら、近い将来、お別れすることもあるかもしれない。
それでも、バイクのプロとして、彼女を大切に思う気持ちで買いました。
バイク用品店の店員は、僕が同業のプロと知らずにAraiのヘルメットの良さを1時間語りました。これはもう、接客ではなかった。ただ、言いたいことをいうだけのアドバイザー。
「このヘルメットはね、僕がサーキットで転倒したものなんですけど、見てください!アライの丸いフォルムは滑走性に優れているんですよ!ここまで削れても、僕の頭は削れてない!がはは」みたいな。
僕は死んだ魚の目をしながら、でも彼女は楽しそうに「へぇへぇ」と聞いている。
無事ヘルメットを買ってあげて、お店を出てから彼女が一言。
「貴方もプロなのに、よく耐えて聞いてたね、偉いぞ。」
褒められました!めっちゃ嬉しい。こういう時に年上の彼女で良かったなと思う。
タンデムに必要なモノ②バイクウェア
できれば、バイク用のウエアも用意してもらった方が身のためです。
ヘルメットと同様に、タンデムデートの前にバイク用品店でのデートをオススメします。
とはいえ、なかなか計画通りにはいかないものです。(恋愛は)
もし、彼に用意してもらえそうになければ、質問してみてください。
「もし、転倒したら、バイクって危ないんじゃないの?」それに対する回答で、彼の本質が見えるでしょう。
ある意味、ダメ男であれば早くに気づけるので、タンデムデートはオススメです。
もし、いろんな事情でウエアを準備できなかった場合も、これだけは用意してください。
彼がプロテクターのことを「カッコ悪いからという理由で装着しない人」であっても、自分の身は自分で守りましょう。
大好きな彼と心中する覚悟…。わかります。ただし、彼だけが亡くなって、あなたは生き残る可能性があります。逆もしかり。
運良く2人で心中できたとしても、ご遺族の方はどう思うでしょうか。せめて、遺言が欲しかったと泣き崩れるでしょう。
ご遺族は、生き残った相手のことを一生恨むでしょうね。
それは、あなたがしたかったことでしょうか。
運転手は前が見えているので、とっさに身体が反応します。しかしあなたは、彼のヘルメットで前方の視界を塞がれていますので、気付いたら転倒している。という状況になります。
バイクの事故において、頭部を強打することによるダメージの次にヤバいのは、脊椎・胸部へのダメージです。バイクの後部座席に乗るなら、最低限プロテクターを装着しましょう。
タンデムに必要なモノ③インカム
ヘルメット5回ぶつければそれはアイシテルの言葉のかわりなのですが、伝わってますでしょうか。ご存じであれば、昭和生まれですので、今更のタンデムデートは諦めているかもしれません。でも、大丈夫です、何歳からでも恋愛できます。うちの妻は、42歳で31歳にタンデムデートに誘われてますから。
そのフレーズを知っているかいないかに関わらず、初めて後部座席に乗ってみると分かると思います。
バイクの加速、減速のGはジェットコースター並み。頑張って姿勢を正していても、ヘルメット同士ガンガンぶつけてしまうことでしょう。
5回でアイシテルなのですから、何度もぶつけていると「今すぐ駆け落ちしよう」と叫んでいるようなもの。ですので、インカムというモノが必要です。
インカムとは、トランシーバーのようなもの。といっても、昭和の人間でないとトランシーバーすらもわからないですよね。まぁ、Bluetoothイヤホンみたいなものです。
じゃあイヤホンでLINE通話してればいいじゃない?マイクもあるし。
と思うんですよ、バイク乗らない方は・・・まぁ、聞いてください。
イヤホンはヘルメットをかぶるときに外れてしまいます。逆に、インカムはヘルメットに装着するものなので、耳を塞いで周囲の音が聞こえなくなったり、マイクが風切音だけを拾ってしまって「ビュービュー」としか聞こえない、ということがありません。(マイクも口元にセットできます。)
インカムは良いモノなのですが、難点があります。
それは、ヘルメットにサクッと装着できるものではないので、借り物のヘルメットには装着できないということ。
ですので、ヘルメットを買ってもらう→インカムも買ってもらう。
この一連のフローが大変重要なプロセスとなってございます。
くれぐれも、彼に買ってもらいましょう。
あなたの方が経済的優位性を保有していても、あなたが買ってはダメです。
それはなぜかというと、もし、万が一お別れした際に、あなたの手元にはタンデムデートでないと意味を成さないトランシーバーが残るからです。
彼は別にいいですよ。他のライダーとおしゃべりしたり、音楽聴いたり、ナビの音声を聞いたり、使い道がありますから。
でもあなたは、免許を取得して、バイクに乗れるようにならないと使う場面がありません。この際免許を取って、バイクを趣味にしちゃおう!というアクティブな方は、大丈夫、相方なんて探す必要ありません。勝手に必要なときに、良いお相手が現れますよ。
僕が仕事でバイク用品の中古買取をしていたとき、インカムの査定依頼は日常茶飯事でした。黒のインカム本体と、赤のインカム本体。お互いのイニシャルをビーズでデコったカスタム。
バイクに乗らない彼女さんが、バイクに乗る男性に買って、別れてしまったパターン。これは1番不幸ですね。「このビーズが接着剤で剥がれないのと、付属していうるはずのスピーカーがありません…。ヘルメット側に残ってないでしょうか?これでは、査定額は0円です、申し訳ありません。」
このようなことが起こらないよう、タンデムデートに誘われたら、まずは相手のお金で全て揃えてもらう。それが、相手の心意気だと判断する。こういう気概が必要です。
でも、そこまで構える必要もありません。
初めてのタンデムデートは、それはそれは楽しいですよ。
思いを寄せている相手の背中に未来を託して、旅先で出会う美味しい食べ物、ふたりで味わう達成感、感動の共有、最高の景色、風の匂い、ほどよい疲れ。
タンデムデートを体験したふたりはいつまでも仲良く楽しく一緒にいることでしょう。
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